ゆうとの日記

学生生活終了間際の学生が日々のアウトプットをするための日記です。アクチュアリーだったり、映画だったり、数学だったり、いろいろなことについて雑多にアウトプットしていこうと思います。

東京大学を卒業しました①(20.3.24)

ついに東大を卒業しました!

皆さんこんばんは。ゆうとです。

今日は卒業式。と言ってもコロナウイルスの影響で式典はなかったのですが、学位記を受け取りに行ったり友達と写真を撮りに行ったりしました。なーちゃんと一緒に行きました。

僕の大学では卒業にちなんでアカデミックガウンを借りられます。記念にレンタルして着たんですけど、道行く人に二度見をすごくされるので駅で着るのはやめたほうがよさそうだなと思いました笑

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まずは赤門で写真をパシャリ。なーちゃんに撮ってもらったのと、自撮りで赤門をバックに撮りました。なかなかいい顔できた笑。

 

….…ガウンがコスプレっぽいってのは言わないお約束!!!(なーちゃんにも学科の人にも笑われた笑)

 

そのあとはサークルの人たちと写真を撮ったり1年生のクラスの友達と写真を撮ったりしたのですが、プライバシーの関係で載せるのをやめておきます笑

僕1人の写真は、これまたなーちゃんに撮ってもらいました。

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安田講堂前で撮りました^_^(学位記は人のものを借りて撮った←)

僕は数学科で、実は数学科は本郷キャンパスではなく駒場キャンパスにあるので、本郷キャンパスに思い入れなどは全然ないんですけれど、やっぱ東大生、安田講堂前で写真撮っときたかったんで行きました笑

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普段より自分、全然いい表情してます笑。いい写撮れてるなぁ

 

これらは午前中に撮ったもので、午後からは駒場キャンパスへ移動して数学科の人と写真撮ったり、学位記を受け取りに行ったりしました。

こちらに関してはめちゃくちゃあっさり終わりました。

 

晴れて東大の卒業生となってしまったわけですが、本当にこの4年はあっという間だったなと思います。

高2で東大の受験を決めて、そこから浪人してまで目指したこの大学。浪人することで親にも色々迷惑をかけたのですが、その時期も応援してくれて本当に感謝しています。毎日夜遅くまで起きて夜食とか作ってくれたり、スランプの時には色々話聞いてくれたりしたこと、しっかり覚えています。

合格の時にはびっくりしすぎて、お互いに叫びながら泣きながら抱き合ったの、あれが1番嬉しかったなあ。努力が報われた点、親孝行が一つでもできた点。今まで本当に大変だったなあという想い。全部ごっちゃで訳わかんなくて本当にたくさん泣きました。 

 

そんな大変な思いと、エモい感情をどこに置いてきてしまったのか、1年生の時は、学問じゃない部分に力を割きすぎました。初めての一人暮らし、東京での暮らしということもあって調子に乗っていた部分があるのは否めませんでした。バイトやサークル、遊びだったりに時間と労力を使いすぎた結果、単位ギリギリなものもしばしば…

結構物理とか微積とか英語はそこそこな成績だったのですが、フランス語とか線形代数はサボっててたため本当にギリギリでした笑

教養の科目に関してはテスト対策だけしっかりしてそこそこ良い点を稼ぐというセコイ勉強だったので、あまり勉強した知識を得たなあという充実感があまり得られなかったのです…

 

そんなだとまじで何も得られるものがなく大学生が終わってしまうと、それは避けなければならないと、改めて一念発起して勉強系のサークルに入ってしっかり勉強を始めたり、しっかり大学に通い出した(笑)2年生の頃。まず朝起きて授業に行くこと自体が大変だったことを思うと1年間で作った生活リズムの借金は大きいなと思います。1年生の時に得たものはお酒の味と酔った時の対処の仕方、それと授業をフォローしてくれる友達のありがたさです。このままだと4年間虚無のまま終わると、誰でも思うことでしょう笑。

 

2年生になって行き出した授業は、リハビリの意図もあって、はっきり言って点数が楽に取れる、いわゆる楽単と呼ばれるものが中心でした。植物医科学という授業だったり、統計力学特殊相対性理論だったり、社会行動論などを受けた記憶があります。点数を取るために授業を聞いたたはずなのに、そこで初めて大学での勉強が面白い、教養が身についてるという感覚を感じました。1,2年生のうちに必修だけではなく、基本的にどんな授業でも受けられるということは、自分の専門分野(にしたい分野)以外の幅広い知識を手軽に得られるということなので、自分の視野を広げることができること、それに加えて楽単のように、たとえ興味がない状態で受けたとしてもその授業に興味を持てたり、結果的に知見を得られるということです。僕の場合はまさに後者だったのですが、それでも人間の自然に対する考え方、人の行動、社会の仕組み、法律や経済のこと、記号論理など本当に雑多な、でも確かな知に触れることができたと考えています。

 

1年生の頃から目的を持ってこのような授業にもっと真面目に出ておけばよかったと今になってすごく後悔しています。2年生の教養学部の終わりの時期にそのことに気づいたので、少し教養学部というもののありがたみに気づくのが遅すぎたなというのが、僕の大学生活における大きな後悔のうちの一つです。

 

ただ、収穫もありました。それは、数学の楽しさです。実は僕は入学時に数学科に行けたら良いなと思っていました。しかし、大学の授業のスピードと抽象さに倒されてしまい、1年間ほど距離を置いてしまっていたのです。それが他の科目へのサボりにもつながっていたのではないかと、今になって思う部分があります。

しかし、2年生になって群論位相空間の勉強をする自主ゼミに参加しまして、そこで抽象的な証明にしっかり時間をとって取り組むという活動をしました。そのうちに、数学は楽しい。綺麗な構造を持っている、もっと学びたいと思えるようになりました。そして自分はしっかり進振りに参加して数学科に行くんだと改めて思いました。そう思わせてくれた、当時の自主ゼミのメンバーには本当に感謝しています。そこから学問に対する興味が確かに湧いたのです。授業にも行くようになりました。

 

そうして半年の努力の末、数学科への進学を決めるのです。本当にあの瞬間は嬉しかった。

しかし、そこから卒業までの期間は色々大変でした。まずそもそも1年次の数学をサボり倒していたのでその追いつきが必要でした。微積線形代数の教科書を急いで買って本を読み進めたり、問題集に取り組んだりしていました。

これとは別に数学科ではどんどんハイペースで新たなことを教わり、課題を出されます。ですので割とすぐキャパオーバーしたので(当時はまだサークルやバイトにもかなり重きを置いていたので)本格的に数学の勉強をするためにサークルやバイトを少しペース調節することに。

複素関数論、位相空間論、線形代数の話を2年生の後半でやりました。

なんとか食らいついていた2年生でしたが、3年生になって地獄を見ます。代数学多様体論、複素関数論の続き、ルベーグ積分の怒涛のような講義に加え、確率統計学や計算数理、計算数学などの授業にも参加していたため、生活が本当に一気に数学1番に変わりました。

どの授業もしっかり出て聞き、演習も頑張っていたのですが毎週の量が多くて回しきれないことの方が多かったです。代数を専門にしたかったので、代数学の勉強をしっかりめにやり、あと確率は仕事で使いそうだったのでルベーグ積分も力を入れて勉強し、あとは正直単位を取るために勉強すると言った感じでした。

しかしそれでもその分野に独特の証明の展開の仕方だったり、先生の鋭い指摘やスマートな議論の進め方はかっこよく、憧れのように思っていました。(ぶっちゃけ速すぎて意味わからん先生もいましたが今となってはいい思い出です。嘘です。kwzm教授の授業はマジで大変だった)

 

3年の後半になって就活も始まりました。ガロア理論や環上の加群可換環論や確率論など自分の興味ある分野の勉強を授業を主に受けていました。正直この辺りの勉強は結構真面目にやりましたが難しかったです。就活やりながらだったこともあって前期ほど時間をとって勉強出来なかったのも理由にはあるとは思いますが、絶対に突き詰めれば面白く、応用範囲もたくさんあるだろう分野だっただけに、少し後悔が残っています。

(4年でしっかり使ったので、春休みに復習をしたりは出来ましたが、それでも可換環論や環上の加群ホモロジー代数はもっとたくさん勉強したい分野でした。)

 

4年生。やはりこの年が1番楽しく、充実した年だったと思います。とてもコンパクトに文章化することができず、他にまだ今日のtodoも残っているので、明日4年生の思い出について振り返りたいと思います。すみません。

 

今日は人生の中でも大きな節目になる日。たくさんの人と出会えて、本当に感謝しているし、この大学を卒業できて良かったと思っています。

明日、4年生での話をたっぷりしますね。加えて今日も全然書き足りた感がないのでつらつら時間がある時に編集するので戻って読んでくださると嬉しいです^_^それでは長々とお読みくださりありがとうございました。